ぬれてでくり

忍犬(にんけん)とは、忍者が任務中、攻撃、伝達などの手段として用いた犬のことを言う。 忍者にとって犬は有用な存在であり、その忠誠心や勇敢さなどから重宝したようだ。

犬はもともと夜行性であるため、遠くのものは見えにくい。しかし、夜には強く動くものには特に敏感に反応する。また嗅覚は周知の通り抜群で人間の約100万倍である。このことからも、「夜に紛れて行動する」忍者と相性が良い事が伺える。 忍者の術の中には、逢犬術(あわせいぬじゅつ)や合犬の法(あいけんのほう) など対犬用の忍術があると言われていたほど。

第二次世界大戦中の軍用犬(ジャーマンシェパードが有名)のような手段で用いていたらしい。 史実では、居城と支城にそれぞれ犬を飼っておき城が包囲された際に伝書鳩のように手紙を交換させた例がある。(ただし、これは戦国大名の話) 忍者と呼ばれた傭兵集団の多くが平時には農耕に励む半農生活を送っていたことを考えると、番犬や猟犬として傍らに置いていた犬を訓練し、戦時に活用することは考えやすかっただろう。 ただ、敵の撹乱や情報収集において、集団で追跡型の狩猟を行う犬は獲物に察知されないように気配を消す能力などが低く、戦場での情報伝達の手段や、相手の番犬から戦意を喪失させる役割のほかに特別な働きをしたとは思えない。 小説などに登場する特異な能力を持った忍犬は、西洋での様々な労役犬に影響されたフィクションである可能性が高い。 そのほか戦場で戦略的に活躍した動物の逸話では、楠木正成が千早・赤坂城の戦いにおいて相手の軍馬の戦意を喪失させるため雌馬を放した故事、木曾義仲が中国の兵法書に習った火牛の計等が有名。 歌舞伎では伽羅先代萩に忍者が使うネズミが登場し、講談でも有名な地雷矢がガマ蛙を使役する演出がある。

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